休暇取得時に「休暇みなし勤務時間」が計上されない場合の、原因と対処方法を解説します。
はじめにご確認ください
休暇取得方法は、新方式:「休暇区分使用」と、旧方式:「パターン使用」の2種類があります。どちらが適用されているかにより、設定方法が異なりますので、こちらの記事を参考に貴社のご利用状況をご確認ください。
目次
- 休暇取得方法「休暇区分使用」の場合
- 【原因1】未来の日付になっていないか
- 【原因2】休暇区分設定で「休暇みなし勤務時間の計算:計算を行う」に設定しているか
- 【原因3】雇用区分設定で「休暇みなし勤務時間の設定:計算を行う」に設定しているか
- 【原因4】パターンに「出退勤予定」または「休暇みなし勤務時間」を設定しているか
- 【補足】半休・時間休のみ休暇みなし勤務時間が計上されていない場合
- 休暇取得方法「パターン使用」の場合
休暇取得方法「休暇区分使用」の場合
【原因1】未来の日付になっていないか
休暇みなし勤務時間は、休暇を取得する当日以降に計算されます。休暇を未来日で取得する予定になっている場合は、当日になるまで計上されません。
【原因2】休暇区分設定で「休暇みなし勤務時間の計算:計算を行う」に設定しているか
休暇区分設定で「休暇みなし勤務時間の計算:計算を行う」に設定しているか、ご確認ください。
設定箇所
設定 > スケジュール > 休暇区分設定 > 該当区分の[編集] > 休暇みなし勤務時間の計算
※雇用区分単位でも「計算を行う」に設定できます。「計算を行わない」に設定されている場合は、【原因3】の設定をご確認ください。
【原因3】雇用区分設定で「休暇みなし勤務時間の設定:計算を行う」に設定しているか
休暇区分設定で「休暇みなし勤務時間:計算を行わない」に設定している場合、雇用区分単位で「計算を行う」に設定しているか、ご確認ください。
設定箇所
設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > [編集] > 休暇関連カテゴリの[詳細]をクリック > 休暇みなし勤務時間の設定
※休暇区分設定と雇用区分設定の両方で「休暇みなし勤務時間」が設定されている場合は、雇用区分設定が適用されます。
【原因4】パターンに「出退勤予定」または「休暇みなし勤務時間」を設定しているか
休暇みなし勤務時間は、パターンの「出退勤予定」または「休暇みなし勤務時間」を参照して計上されます。休暇取得日に割り当てられているパターンの設定をご確認ください。
設定箇所
設定 > スケジュール > パターン設定 > 勤務パターン(「通常勤務」など)の[編集] > 予定カテゴリの[詳細]をクリック > 休暇みなし勤務時間
「出退勤予定を計上する」
「出勤予定」から「退勤予定」までの時間帯が休暇みなし勤務時間として計上されます。「出勤予定」、「退勤予定」が入力されていない場合は入力して登録し、勤怠データ再計算を実施してください。
「休暇みなし勤務時間を計上する」
その下に表示される「休暇みなし勤務開始時刻」から「休暇みなし勤務終了時刻」の時間帯が休暇みなし勤務時間として計上されます。「休暇みなし勤務開始時刻」、「休暇みなし勤務終了時刻」が入力されていない場合は入力して登録し、勤怠データ再計算を実施してください。
ご注意:休暇みなし勤務時間の計上には、パターン割り当てが必須です
休暇みなし勤務時間は、パターン設定を参照して計上されます。このため休暇取得日にはパターンを割り当てる必要があります。シフト勤務など、通常はパターンを割り当てずに管理している場合は、次のように運用してください。
1. 休暇取得用の通常勤務パターンを作成し、「休暇みなし勤務時間」のみ設定する
2. 休暇を取得する際は従業員に、1. のパターンをスケジュール申請させる
【補足】休暇みなし勤務時間利用時に集計値が想定と違う場合
「休暇みなし勤務開始時刻」、「休暇みなし勤務終了時刻」に基づいて休暇みなし勤務時間が計上される際は、雇用区分内の以下項目の設定が考慮されますのでご注意ください。
設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当の雇用区分[編集] > スケジュールカテゴリ >
- 出勤予定前 / 退勤予定後の労働時間の取り扱い
出勤予定前 / 退勤予定後の労働時間の取り扱いを「勤怠時間として扱わない」と設定している場合、「休暇みなし勤務開始時刻」を「出勤予定時間」より前の時間を設定している、また「休暇みなし勤務終了時刻」を「退勤予定時間」より後の時間を設定しても、出勤予定時間~退勤予定時間の範囲しか休暇みなし勤務時間として計上されません。
設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当の雇用区分[編集] >日の時間外集計カテゴリの[詳細] >
- 早出の際の残業起算時刻
- 遅刻の際の残業起算時刻
例1)以下のように設定している場合の集計例を解説します。
- 残業開始時間:8時間
- 休暇みなし勤務時間の所定外・残業計算への算入:含める(所定外・残業時間へ計上する)
- 出勤予定 11:00
- 退勤予定 16:00
- 休暇みなし勤務開始時刻 9:00 ※出勤予定よりも早い
- 休暇みなし勤務終了時刻 19:00 ※残業開始時間よりも休暇みなし勤務時間が長い
「早出の際の残業起算時刻」の設定によって、集計値は以下のように変わります。
「出勤打刻時刻とする」
休暇みなし勤務開始時刻(9:00)から、休憩を除く8時間経過後の18:00が残業開始時刻となります。
「出勤予定時刻とする」かつ「早出(所定外)を残業計算に含める」のチェックがオフ
出勤予定時刻(11:00)から、休憩を除く8時間経過後の20:00が残業開始時刻となります。
早出(出勤予定前)の勤務時間は残業計算に含めないため、9:00~11:00は所定外時間に計上されます。
例2)以下のように設定している場合の集計例を解説します。
- 残業開始時間:8時間
- 休暇みなし勤務時間の所定外・残業計算への算入:含める(所定外・残業時間へ計上する)
- 出勤予定 9:00
- 退勤予定 18:00
- 休暇みなし勤務開始時刻 11:00 ※出勤予定よりも遅い
- 休暇みなし勤務終了時刻 20:00 ※残業開始時間よりも休暇みなし勤務時間が長い
「遅刻の際の残業起算時刻」の設定によって、集計値は以下のように変わります。
「出勤打刻時刻とする」
休暇みなし勤務開始刻限(11:00)から休憩を除く8時間後の20:00が、残業開始時刻になります。
「出勤予定時刻とする」
出勤予定時刻(9:00)から休憩を除く8時間後の18:00が、残業開始時刻になります。
【補足】半休・時間休のみ「休暇みなし勤務時間」が計上されていない場合
半休や時間休を取得した場合のみ、休暇みなし勤務時間が計上されていない場合は、次の設定をご確認ください。
半休の場合
- 打刻しているか
- パターンの「午前出勤パターン登録」カテゴリまたは「午後出勤パターン登録」カテゴリに、「休暇みなし勤務時間」を設定しているか
- 雇用区分設定の「半日休暇・時間休暇取得時の所定時間への加算」で対象休暇にチェックしているか
詳細についてはこちらをご参照ください。
時間休の場合
雇用区分設定の「半日休暇・時間休暇取得時の所定時間への加算」で対象休暇にチェックしているか、ご確認ください。
休暇取得方法「パターン使用」の場合
【原因1】未来の日付になっていないか
休暇みなし勤務時間は、休暇を取得する当日以降に計算されます。休暇を未来日で取得する予定になっている場合は、当日になるまで計上されません。
【原因2】パターンに「休暇みなし勤務時間」を設定しているか
休暇みなし勤務時間は、パターンの「休暇みなし勤務時間」を参照して計上されます。休暇取得日に割り当てられているパターンの設定をご確認ください。
設定箇所
設定 > スケジュール > パターン設定 > 全日休暇パターン(「有休」など)の[編集] > 休暇情報カテゴリの[詳細]をクリック > 休暇みなし勤務時間
【原因3】雇用区分設定や従業員設定で「日の契約労働時間」を設定しているか
全日休暇パターンで「休暇みなし勤務時間:雇用区分または、従業員毎に設定されている「日の契約労働時間」を休暇みなし勤務時間として計算する」に設定されている場合、雇用区分設定、従業員設定で「日の契約労働時間」が設定されているか、ご確認ください。
【補足】半休・時間休のみ「休暇みなし勤務時間」が計上されていない場合
半休や時間休を取得した場合のみ、休暇みなし勤務時間が計上されていない場合は、次の設定をご確認ください。
半休の場合
- 打刻しているか
- パターンの「午前出勤パターン登録」カテゴリまたは「午後出勤パターン登録」カテゴリに、「休暇みなし勤務時間」を設定しているか
- 雇用区分設定の「半日休暇・時間休暇取得時の所定時間への加算」で対象休暇にチェックしているか
詳細についてはこちらをご参照ください。
時間休の場合
雇用区分設定の「半日休暇・時間休暇取得時の所定時間への加算」で対象休暇にチェックしているか、ご確認ください。