スマートフォンアプリでジオフェンシングを利用している場合、従業員用アプリで打刻した際に、「打刻可能なエリアにいません」というエラーメッセージが表示されることがあります。考えられる原因と対処方法を解説します。
従業員自身で確認できるもの
従業員自身で確認できる内容です。
1. 打刻場所以外で打刻している
対象従業員が打刻場所以外で打刻している可能性があります。管理者用アプリで登録されている打刻場所を従業員に伝え、その場所に移動して打刻するよう指示してください(打刻場所の確認方法はこちら)。
2. アプリが最新バージョンになっていない
管理者用アプリと従業員用アプリのバージョンが異なる場合、ジオフェンシングを利用した打刻ができないことがあります。App Store または Google Play ストアを確認し、適用できるアップデートがある場合は、アプリをアップデートして最新の状態にしてください。管理者用アプリのアップデート後、対象従業員にも従業員用アプリをアップデートするよう指示してください。
※アプリをアンインストール後に再インストールした場合、再度ログインすれば以前のデータは保持されます。
なお、現在のバージョン情報は、アプリを起動し、画面右上の丸いアイコンをタップすると表示されます。
3. 位置情報の精度が低い
打刻場所にいるのにエラーメッセージが表示される場合、位置情報の精度が低い可能性があります。スマートフォンアプリの位置情報は、端末がキャリアの基地局・GPS・Wi-Fiのアクセスポイントを参照、識別して取得しています。以下のように対応し、精度が向上するかどうかをご確認ください。
1. アプリの再起動
アプリを終了し、再度起動することで、位置情報が再取得されます。何度かお試しください。
2. Wi-Fi機能のオン・オフ切り替え
Wi-Fi機能をオンにする
Wi-Fi機能をオンにすることで、端末が検知したアクセスポイントを基に位置情報の精度が上がることがあります(実際にWi-Fiに接続する必要はありません)。
Wi-Fi機能をオフにする
Wi-Fiに接続されていても、アクセスポイントとの通信が微弱だと位置情報をうまく取得できません。Wi-Fiをオフにし、キャリアの電波のみで取得することで安定する場合があります。
管理者が確認する必要のあるもの
管理者側で確認の必要がある内容です。
1. ジオフェンシング半径が小さすぎる
ジオフェンシング半径によって、打刻エリアの広さを設定できます。ジオフェンシング半径は1~500mの間で設定できます。値が小さすぎる場合、位置情報の小さなずれを許容できずエラーとなるときがあります。管理者用アプリでジオフェンシング半径を調整してください。
1. 管理者用アプリを起動し、画面右上の丸いアイコンをタップします。
2. 「ジオフェンシング範囲(メートル単位)」項目で打刻可能な範囲を広げます。
2. 意図せずジオフェンシングが利用されている
打刻場所を指定する必要がない場合は、以下の手順でジオフェンシングの利用をオフにしてください。打刻場所が制限されなくなります(打刻時の位置情報は記録されます)。
1. 管理者用アプリを起動し、画面右上の丸いアイコンをタップします。
2. 「ジオフェンシングを利用する」項目をオフにします。