KING OF TIME 人事労務の従業員の締め日グループを変更すると、KING OF TIME 給与の給与計算で以下のような意図しない給与の未払いまたは支払いが発生する場合があります。発生の有無は、KING OF TIMEシリーズの設定内容によります。
例)
- 次回の給与支払月まで1ヶ月期間が空き、1ヶ月間給与が支払われない
- 次回の給与支払月まで2ヶ月期間が空き、2ヶ月間給与が支払われない
- 従業員への給与支払月が重複し、同じ月に2回給与が支払われる
- 従業員への給与支払月が2ヶ月重複し、2ヶ月連続で同じ月に2回給与が支払われる
締め日グループを変更する前に、サポートセンターへお問い合わせください!
締め日グループを変更した際の影響などを確認します。お問い合わせ時には、以下の確認事項をお伝え下さい。お問い合わせ方法はこちら。
発生要因
KING OF TIME 給与には、以下の仕様があり、給与計算の結果を複数保持できません。
KING OF TIME 給与の仕様
該当箇所 | 仕様説明 |
---|---|
給与計算 >[締め日グループ]を選択 > [対象年月]を選択 > [計算対象者の表示] |
[対象年月]で表示する給与計算結果は、同対象年月で1つしか保持できません。締め日グループを変更し、給与計算が重複した場合は、後から計算した結果を上書きします。 |
帳票・データ >[賃金台帳] | 賃金台帳には支給月を1つしか表示できません。締め日グループを変更し、給与計算が重複した場合は、支払日によって、次のとおりに表示されます。 ・支払日が違う場合:支払日が早い方を表示 ・支払日が同じ場合:初回計算(先に計算ボタンをクリック)が早い方を表示 |
そのため、以下KING OF TIMEシリーズの設定次第で、締め日グループ変更時に、給与支払月の間隔が開いたり、重複したりする場合があります。
KING OF TIME シリーズの設定項目
製品名 | 該当箇所 |
---|---|
KING OF TIME 勤怠管理 | 設定 > その他 > オプション > 表示設定カテゴリ > 月の表示範囲 |
KING OF TIME 人事労務 | 管理画面 > 企業情報 > 給与規定 > 「締め日グループ」タブ > グループの支払月設定 |
KING OF TIME 人事労務 | 締め日グループ変更時の「適用日」 |
参考例:パート社員から正社員への配置転換
パート社員(時給制)から正社員(日給月給制)に配置転換する際に、よくあるお問い合わせの例を紹介します。締め日グループを変更した結果、支払月が重複し、同じ月に2回給与が支払われるケースです。
設定例
製品名 | 項目 | 設定内容 |
---|---|---|
KING OF TIME 勤怠管理 | 月の表示範囲 | 締め日が15日以前/以後で表示範囲を決定(デフォルト) |
KING OF TIME 人事労務 | [給与]タブの支給形態 | 変更前:時給制 |
変更後:日給月給制 | ||
KING OF TIME 人事労務 | 締め日グループ |
変更前:パート社員(時給制) |
変更後:正社員(日給月給制) |
||
KING OF TIME 人事労務 | 変更日 | 2024年4月16日 |
KING OF TIME 人事労務 | 変更適用日 | 2024年4月16日 |
上記設定で締め日グループを変更した場合、各月の給与計算は次の図の通りに行われます。
※画像クリックで拡大します。
2月度と3月度は、パート社員として時給制で計算されます。4月度からは、正社員として日給月給制で計算されます。上図のように各締め日グループの支給月には1ヶ月のずれがあるため、5月の支給が重複してしまいます。
対応例
支払月が重複した際(支払日が同じ場合)の対応例を紹介します。
1. 変更前:パート社員(時給制)の3月16日~4月15日分と、変更後:正社員(日給月給制)の4月16日 ~4月30日分(日割り)の金額を合算します。変更前:パート社員(時給制)の3月度に手動で合算額を入力し計算します。
※パート社員(時給制)で社会保険(健康保険 / 厚生年金)に加入していた場合、各社会保険料も合算してください。
給与計算 >[締め日グループ]でパート社員(時給制)を選択 >[対象年月]で3月度を選択 >[計算対象者の表示]> 該当従業員名をクリック >[編集] > 合算額を入力 >[計算]>[保存]
※画像クリックで拡大します。
2. 変更後:正社員(日給月給制)の4月度を、該当従業員の全計算項目に手動で「0」と入力し計算します。
給与計算 >[締め日グループ]で正社員(日給月給制)を選択 >[対象年月]で4月度を選択 >[計算対象者の表示]> 対象従業員名をクリック >[編集] > 全計算項目を「0」で入力 >[計算]>[保存]
3. 帳票・データ >[賃金台帳]の5月給与欄に「1.」で計算した結果が表示されます。
ご注意
支払月が重複している(支払日が同じ)場合、先に[計算]ボタンがクリックされた結果が「賃金台帳」へ反映されます。必ず手順通りに対応を行ってください。
例)
先に4月度の変更後:正社員(日給月給制)を計算し、後に3月度の変更前:パート社員(時給制)を計算した場合、「賃金台帳」の5月給与欄は先に[計算]ボタンがクリックされた締め日グループの結果が反映されるため、すべての項目が「0」で表示されます。