令和6年分の所得税・住民税においては定額減税が実施されます。本記事では、定額減税の月次減税事務の中で起こり得る例外ケースの対応方法を説明します。通常の定額減税の計算方法についてはこちらを参照ください。
補足
定額減税に関する詳細は国税庁の特設ホームページ(外部サイト)をご覧ください。
目次
【ケース1】6月以降にKING OF TIME 給与を利用開始する場合
【ケース2】「減税前所得税額」と「定額減税額」を直接編集する場合
【ケース1】6月以降にKING OF TIME 給与を利用開始する場合
6月以降にKING OF TIME 給与を利用開始する場合、給与または賞与の計算画面で「前回までの控除済額」と「月次減税額」を手入力することで、定額減税の計算が可能となります。
※2024年6月1日時点の情報がKING OF TIME 人事労務に登録されている場合は、「月次減税額」は自動計算されるため手入力不要です。
補足
CSVインポートなどの一括登録には対応していません。個別に手入力でご対応ください。
1. [計算]ボタンをクリックし、対象従業員をクリックします。
2. [編集]ボタンをクリックし、「前回までの控除済額」を入力します。必要に応じて「月次減税額」も入力します。
3. [計算]ボタンをクリックします。
4. [保存]ボタンをクリックします。
【ケース2】「減税前所得税額」と「定額減税額」を直接編集する場合
控除項目自動計算のチェックを外すことで直接編集ができます。
※定額減税情報を直接編集した場合は、[計算]ボタンクリック後の数値に誤りがないか必ずご確認ください。
【ケース3】定額減税の反映順を誤ってしまった場合
定額減税は支給日順に控除することが原則とされています。先に支給する給与または賞与を確定後、次に支給する給与または賞与の順番で計算が必要です。誤った支給日順で[計算]ボタンをクリックした場合、正しい結果となりません。以下の手順で修正を行ってください。
例:7月10日支給の賞与、7月25日支給の給与で、7月25日支給の給与を先に計算を行った場合
1. 後の支給日の給与または賞与の[確定解除]ボタンをクリックします(例では7月25日支給の給与)。
2. 先の支給日の給与または賞与の[計算]ボタンをクリックします(例では7月10日支給の賞与)。
3. 計算内容を確認し、[確定]ボタンをクリックします。
4. 後の支給日の給与または賞与の[計算]ボタンをクリックして再計算します(例では7月25日支給の給与)。
※再計算後、それまで手入力されていた数値はリセットされます。
5. 計算内容を確認し、[確定]ボタンをクリックします。