「有給休暇付与機能」を利用しているのに、付与日が過ぎても「有休付与対象者」が表示されなかったり、付与日数が正しく算出されない場合の確認点を解説します。
有給休暇付与機能とは
有休の付与日と付与日数を自動計算しアラートでお知らせする機能です。事前設定はこちらの記事を、算出された有休の付与方法はこちらの記事をご参照ください。
ケース1:有休付与対象者が表示されない
ケース2:有休付与対象者には表示されるが、「付与日数」が正しく算出されない
1. 事前設定を確認する
以下4点をすべて満たしていない場合は、「有休付与対象者」には表示されません。
(1)設定 > その他 > オプション > 「スケジュール設定」カテゴリ >「有給休暇付与機能」は「使用する」となっていますか?
(2)設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当区分の[編集] > 「休暇関連」カテゴリ > 「有休付与」 > [有休付与関連設定]内の項目は設定されていますか?
※設定方法の詳細はこちらをご参照ください。
(3)従業員 > 従業員設定 > 該当従業員の[編集] > 「雇用情報」カテゴリ > 「入社日」は設定されていますか?
(4)付与日前日までに、上記3つの設定を正しく行っていますか?
※付与日が過ぎた後で設定した場合は、付与対象になりません。
2. 付与条件を満たしているかどうかを確認する
以下の付与条件を満たしていない場合、「有休付与対象者」には表示されますが、「付与日数」が[0日]と算出されてしまいます。
まずは「週所定労働日数」の設定を確認してください。
設定によって付与条件が変わりますので、まずは、設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当区分の[編集] > 「休暇関連」カテゴリ > 「有休付与」 > [有休付与関連設定] > 「1. 週所定労働日数を設定してください(必須)」カテゴリの設定を確認してください。
週所定労働日数:「○日」と設定している場合の確認点
→出勤率(勤務日数 ÷ 全労働日数 × 100)は、80%以上になっていますか?
出勤率が80%に満たない場合、付与日数は[0日]と表示されてしまいます。
週所定労働日数:「年間の勤務日、全労働日を基に週所定労働日数を計算」と設定している場合の確認点
→「勤務日数」は、「年間所定労働日数」を上回っていますか?
「勤務日数」が、設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > 該当区分の[編集] > 「休暇関連」カテゴリ > 「有休付与」 > [有休付与関連設定] > 「4. 比例付与日数を入力してください」内で設定した「年間所定労働日数」のどれよりも下回っている場合、付与日数は[0日]と表示されてしまいます。
導入直後は有休を手動付与することをおすすめします
「有給休暇付与機能」は過去1年間の勤務実績を元に付与日数を算出するため、本システムを導入した直後は正しく付与日数が算出されない場合があります。本システム導入後1年程度は手動で付与することをお勧めします。手動付与の方法はこちらをご参照ください。
補足
「有休付与対象者」画面に表示される「付与日時点の勤続年数」と、実際の勤続年数が異なるために、付与日数が想定と異なっているケースもあります。詳細はこちらの記事をご参照ください。