タイムカード画面や月別データ画面に月ごとの労働基準時間を表示し、かつ残業計算には影響しないように設定できます。
ご注意
本記事の設定を行った場合、日別に集計された残業時間(日に8時間超過など)は引き続き計算可能ですが、週別に集計された残業時間(週に40時間超過など)は計算されなくなります。
本記事の設定には変形労働設定機能を利用しますが、雇用区分設定にて変形労働設定画面を入力して登録すると、週の時間外集計カテゴリ内の「週の法定労働時間」の設定が自動的に外れ、未設定の状態になるためです。変形労働設定機能と「週の法定労働時間」項目とは同時に設定できません。
【手順1】オプション
事前に変形労働設定機能がオンになっていることが前提です。
1. 設定 > その他 > オプション を開きます。
2. 勤怠管理設定カテゴリの「変形労働設定機能」で「使用する」を選択します。
3. その下の「労働基準時間の表示」にもチェックが入っていることを確認します。
この項目にチェックを入れると、月別データ画面に「基準時間」表示欄が表示されます。
4. [登録]をクリックします。
【手順2】雇用区分設定
雇用区分設定にて、月ごとの基準時間を設定します。
1. 設定 > 従業員 > 雇用区分設定 を開き、対象区分の[編集]をクリックします。
2. 働き方カテゴリの「労働時間」で、「変形労働時間制」を選択します。
3. 「手動設定(フレックスその他)」を選択し、[変形労働設定]をクリックします。
4. 変形労働設定画面が表示されます。共通カテゴリ > 利用単位 にて「基準時間のみ利用する」にチェックをつけます。
5. 月単位カテゴリ > 基準時間 に、基準となる時間を入力します。
6. 月ごとに基準時間が異なる場合は、月別基準時間 > [月別基準時間設定]をクリックします。
7. 各月の基準時間を入力して[登録]をクリックします。
※月別基準時間が設定されている月は月別基準時間が適用されます。月別基準時間が設定されていない月は手順5で入力した基準時間が適用されます。
8. 変形労働設定画面が表示されますので[登録]をクリックします。雇用区分登録画面が表示されますので、再度[登録]をクリックします。
ご注意
月別基準時間の登録は毎年必要です。年度末に、翌年度の設定をお忘れなきようご注意ください。
基準時間の確認方法
設定した基準時間は以下の画面で確認できます。
月別データ画面
タイムカード画面
データ出力
管理画面ホーム > よく使うメニュー > [エクスポートインポート] > データ出力(エクスポート)カテゴリ内の、「月別データ[CSV]」または「タイムカード[PDF]」の出力レイアウトに、「労働基準時間(月単位)を追加することで、月ごとに設定した基準時間を出力できます。
補足
レイアウトの作成方法やデータ出力方法の詳細は、それぞれ以下の記事をご参照ください。