「001」などの従業員コードがExcelの仕様によって先頭の「0」が自動的に削除され、「1」のような表示になってしまうことがあります。本記事ではこのような状況の対処方法を解説します。
目次
メモ帳などのテキストエディタで開く
CSVデータを確認するだけの場合、メモ帳などのテキストエディタでファイルを開くことを推奨します。
※Excelで確認・操作したい場合は、以下手順をご参考にしてください。
Excelの設定を変更する
以下のExcelの設定を変更することで、「0」の自動削除設定を無効化、または回避できます。
ご注意
Excelについての個別的な有人サポートは対象外です。また本記事の画像やレイアウトや項目名が、ご利用のExcelのバージョンと異なる場合があります。あくまでも参考資料としてご活用ください。
Microsoft 365のバージョン2309以降をご利用の場合
Microsoft 365のバージョン2309以降をご利用の場合、以下の手順で「0」の自動削除を無効化できます。
1. Excelを起動し、シートを開きます。「ファイル」のタブをクリックします。
2. エクセル画面左下の、オプションをクリックします。
3. 左側のカテゴリから「データ」を選択。「自動データ変換」 > 「 Excel にテキストを入力、貼り付け、または読み込むときに、以下のすべての既定のデータ変換を有効にする」からチェックを外します。下図のようにチェックがすべて外れている状態を確認のうえ、[OK]をクリックします。
※この画面で「自動データ変換」の設定項目がない場合は、以下の補足:バージョンの確認、更新方法」または次項「データ」メニュー内に「自動データ変換」が表示されない場合をご確認ください。
※クリックで拡大表示できます。
4. 上記設定後にCSVファイルを開けば、以下のように「0」が保持されて表示されます。
補足:バージョンの確認、更新方法
バージョンの確認方法
Excelヘッダー上の自分の名前 > Officeのユーザー情報 > Excelのバージョン情報を確認します。2309以上の数字であれば、問題ありません。
更新方法
Excelヘッダー上の自分の名前 > Officeのユーザー情報 > Microsoft 365とOfficeの更新プログラムの[更新オプション]をクリックして、[今すぐ更新]を選択します。
「データ」メニュー内に「自動データ変換」が表示されない場合
Excelの設定画面内に「自動データ変換」という設定項目がなく、上記補足のようにバージョン更新もできない場合は、以下の方法をお試しください。
事前準備
1. Excelを起動し、シートを開きます。「ファイル」のタブをクリックします。
2. エクセル画面左下の、オプションをクリックします。
3. 左側のカテゴリから「データ」を選択。「レガシデータインポートウィザードの表示」 > 「テキストから(レガシ)」にチェックを入れ、[OK]をクリックします。
表示手順
1. Excelの新規シートを開きます。
2. 「データ」タブ > 「データの取得」をクリックします。
3.[従来のウィザード] > [テキストからレガシ]を選択します。
4. ファイル選択画面で、管理画面からエクスポートしたCSVファイルを選択します。
5. 「テキストファイルウィザード」画面が開きます。画面1/3から2/3は以下のように項目を選択し、各画面で[次へ]をクリックします。
6. 画面3/3の「データのプレビュー」で、文字列にしたい項目を選択します。Shift キーを押しながらクリックすると、複数選択が可能です。
※すべてを選択する場合は、左端の項目を選択した状態で、右端の項目を選択すると、間の項目もまとめて選択されます(画像をクリックすると拡大表示されます)。
7. 項目を選択後、「列のデータ形式」で「文字列」を選択し、[完了]をクリックします。
8. データの取り込みを選択するダイアログが表示されたら[OK]をクリックします。
9. 文字列でデータを取り込みます。表示されたデータをご確認ください。