欠勤が控除されない場合の原因と対応方法

欠勤があるのに、給与から控除されない場合の原因と対応方法について解説します。

 

欠勤が全く控除されない場合

原因:KING OF TIME 人事労務側での設定漏れ

企業情報 > 給与規定  > 支給項目で「日給月給制」「日給制」「時給制」から任意のタブを選択し、「不就労控除」カテゴリ内の「欠勤控除」について以下の内容を確認してください。いずれかに当てはまる場合、KING OF TIME 給与側での計算式は利用できなくなります。

  • 項目名の左のチェックボックスにチェックが入っていない
  • 「項目を非表示とする」にチェックが入っている
  • 項目が削除されている


KING OF TIME 人事労務側の表示:

↓ ↓ ↓

KING OF TIME 給与側の表示:

 

対応方法

[編集]をクリックし、適切な適用日を選択して[決定]をクリックした後に、以下の対応をしてください。対応完了後は画面右上の[保存]をクリックします。

 

項目名の左のチェックボックスにチェックが入っていなかった場合

「欠勤控除」にチェックを入れます。

 

「項目を非表示とする」にチェックが入っていた場合

1.画面右上の「非表示の項目を表示」にチェックを入れます。これにより非表示化されていた「欠勤控除」が再表示されます。

 

2.「欠勤控除」内の「項目を非表示とする」からチェックを外します。

 

項目を削除していた場合

[不就労控除の項目を追加]をクリックし、必要な項目を再度作成します。

※時間単位の欠勤専用の支給項目を作成する場合は単位を「時間」にします。

 

ご注意

KING OF TIME 給与の計算式設定でデータ取得後に保存された支給項目は、削除後も計算式設定画面に無効状態のまま残り続け、KING OF TIME 給与側で削除することもできません。そのため、特にデフォルトの支給項目は現状使用していない場合でも安易に削除はせず、非表示で対応されること推奨します。

※赤枠部は一度KING OF TIME 給与側でデータ取得後に保存された後に、KING OF TIME 人事労務側で対象の支給項目を削除したため、チェックを入れることができない無効の項目になっています。

 

時間単位の欠勤が控除されない場合

原因:KING OF TIME 給与側での計算設定の問題

KING OF TIME 給与 > 計算式設定の「勤怠項目(時間)」にデフォルトで存在する「【欠勤】時間休暇取得時間」は、KING OF TIME 勤怠管理からの連携対象外です。そのため、この項目を計算式に使用していると時間単位の欠勤が控除されません。

 

時間単位の欠勤が控除されない場合の例

以下のように1ヶ月に2時間の欠勤があった従業員がいたとします。

 

KING OF TIME 給与 > 計算式設定

欠勤控除の計算式に対して、「勤怠項目(時間)」で選択可能なデフォルト項目の「【欠勤】時間休暇取得時間」を割り当てています。

※画像クリックで拡大します。

 

KING OF TIME 給与 > 給与計算結果画面

給与計算 > 締め日グループを選択 > 給与計算月を選択 >[計算対象者の表示]>[計算]をクリックした後、対象者の名前をクリックすると給与計算結果の詳細が表示されますが、本来控除されているべき時間欠勤控除が計算されていません。

 

対応方法

KING OF TIME 給与での計算式の作成方法によって設定方法が変わるため、以下2つのパターンについて解説します。ただし、いずれの場合も事前にKING OF TIME 勤怠管理でカスタムデータ項目設定をすることが前提です。

  • 「日単位の欠勤」と「時間単位の欠勤」の支給項目を分けない場合
  • 「日単位の欠勤」と「時間単位の欠勤」の支給項目を分ける場合

 

共通の設定

KING OF TIME 勤怠管理側での設定

1. 設定 > 画面表示 > カスタムデータ項目設定 >[月別]タブ > [新規作成]をクリックします。

 

2.「欠勤時間休取得時間」の[+]にチェックを入れて「欠勤時間休暇取得時間」などの任意の名称で登録します。

※画像クリックで拡大します。

 

「日単位の欠勤」と「時間単位の欠勤」の支給項目を分けない場合

KING OF TIME 人事労務側の設定

KING OF TIME 人事労務側にデフォルトで存在する不就労控除用の支給項目「欠勤控除(単位:日)」を使用します。企業情報 > 給与規定 > 支給項目タブ内で「日給月給制」「日給制」「時給制」のいずれかに対象の支給項目があることを確認してください。

 

KING OF TIME 給与側の設定

設定 > 計算式設定で、締め日グループを選択して[データ取得]をクリックするとKING OF TIME 人事労務側で設定した支給項目が反映されます。「日給月給制」の場合の一例ですが、データから適切な項目をドラッグアンドドロップして、以下のような式になるよう設定してください。

 

欠勤控除の計算基礎 ÷ 月の平均所定労働日数 × 1 × 欠勤日数(デフォルトの日単位の欠勤の計算式)

+ 欠勤控除の計算基礎 ÷ 月の平均所定労働時間 × 1 × 欠勤時間休暇取得時間(

※下線部は下図破線部です。デフォルトで設定されている日単位の欠勤の計算式に、時間単位の欠勤の計算式を追加しています。

※画像クリックで拡大します。

各計算項目の詳細

  • 欠勤控除の計算基礎:「計算基礎項目」を当てはめた後に、プルダウンから選択します。
  • 月の平均所定労働時間:「計算基礎項目」を当てはめた後に、プルダウンから選択します。
  • 欠勤時間休暇取得時間:「勤怠項目(その他)」を当てはめた後に、プルダウンから選択します。
    ※「勤怠項目(その他)」ではカスタムデータ項目設定で作成した勤怠項目を計算式項目として選択可能です。詳細はこちらをご確認ください。

 

「日単位の欠勤」と「時間単位の欠勤」の支給項目を分ける場合

KING OF TIME 人事労務側の設定

計算式設定はKING OF TIME 人事労務側の支給項目に対応していますが、時間単位の欠勤用の支給項目はデフォルトでは存在しません。KING OF TIME 人事労務で以下の要領で追加してください。

 

1. 企業情報 > 給与規定 > 支給項目タブ内で「日給月給制」「日給制」「時給制」から支給項目を追加するタブを選び[編集]をクリックします。適切な適用日を指定して[決定]をクリックします。

 

2. [不就労控除の項目を追加]をクリックし、時間単位の欠勤控除用の支給項目を作成し、[保存]をクリックします。

 

KING OF TIME 給与側の設定

設定 > 計算式設定で、締め日グループを選択して[データ取得]をクリックするとKING OF TIME 人事労務側で設定した支給項目が反映されます。「日給月給制」の場合の一例ですが、データから適切な項目をドラッグアンドドロップして、以下のような式になるように設定してください。

 

欠勤控除の計算基礎 ÷ 月の平均所定労働時間 × 欠勤時間休暇取得時間

※画像をクリックすると拡大します。

各計算項目の詳細

  • 欠勤控除の計算基礎:「計算基礎項目」を当てはめた後に、プルダウンから選択します。
  • 月の平均所定労働時間:「計算基礎項目」を当てはめた後に、プルダウンから選択します。
  • 欠勤時間休暇取得時間:「勤怠項目(その他)」を当てはめた後に、プルダウンから選択します。
    ※「勤怠項目(その他)」ではカスタムデータ項目設定で作成した勤怠項目を計算式項目として選択可能です。詳細はこちらをご確認ください。

 

計算結果

上記いずれかの方法で計算式を設定した後に、給与計算 > 締め日グループを選択 > 給与計算月を選択 >[計算対象者の表示]をクリック >[計算]をクリックします。対象者の名前をクリックすると、給与計算結果の詳細において時間単位の欠勤分が控除されるようになります。

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