1ヶ月単位の変形労働制やフレックスタイム制の、任意設定を行っている場合の「労働基準時間(月)」の設定方法を解説します。労働基準時間は雇用区分ごとまたは従業員ごとに設定できます。雇用区分設定と従業員設定の両方に基準時間が設定されている場合、従業員設定が優先して適用されます。
ご注意
「月別基準時間」を設定している場合は月ごとの設定が必要です。設定漏れがあると、その月のすべての労働時間が「残業時間」に計上されてしまうことがあります。特に年度の切り替わり時期などに設定漏れが無いようご注意ください。
雇用区分ごとに設定する
1. 設定 > 従業員 > 雇用区分設定 を開き、対象の雇用区分の[編集]をクリックします。
2. 働き方カテゴリ > 労働時間 を確認します。「変形労働時間制」かつ「手動設定(フレックスその他)」が選択されている場合は[変形労働設定]をクリックします。
※「1ヶ月単位の変形労働」が選択されている場合、労働基準時間は自動で設定されますので、これ以降の確認は不要です。
3. 変形労働設定画面の月単位カテゴリで基準時間を設定します。
変形労働タイプ:「固定」の場合
「基準時間」を入力し、登録します。
変形労働タイプ:「変動」または「フレックス」の場合
1. 基本値となる基準時間を設定したい場合は「基準時間」を入力します。[月別基準時間設定]をクリックします。
2. 月別基準時間設定画面が開きます。対象年度を選択して[表示]をクリックします。
3. 月度ごとに基準時間を入力します。[前年度の基準時間をコピー]をクリックすると、前年度の基準時間を呼び出すことができます。入力後、[登録]をクリックします。
※月度は締め日が考慮された期間となります。
※「基準時間」を設定している場合、月別基準時間が未設定の月は「基準時間」が適用されます。
ご注意
過去の集計データにも変更を反映するには勤怠データ再計算を行ってください。
「変形労働タイプ:フレックス」を選択している場合、清算期間内の古い月から順に勤怠データ再計算を行ってください。
例えば、「月別基準時間設定」の画面で、4月の「清算月数」で「3ヵ月」を選択した場合、清算期間は4月、5月、6月の3ヶ月間になります。4月→5月→6月の順に勤怠データ再計算を行ってください。
従業員ごとに設定する
1. 設定 > 従業員 > 従業員設定 を開き、該当者の [編集]をクリックします。
2. 雇用情報カテゴリの[詳細]を展開し、基準時間を設定します。
基本値となる基準時間を設定する場合
「変形労働の基準時間(月単位)」を入力し、登録します。
月別に異なる基準時間を設定する場合
1. 基本値となる基準時間を設定したい場合は「変形労働の基準時間(月単位)」を入力します。[月別基準時間設定]をクリックします。
2. 月別基準時間設定画面が開きますので、対象年度を表示します。
3. 月度ごとに基準時間を入力します。[前年度の基準時間をコピー]をクリックすると、前年度の基準時間を呼び出すことができます。入力後、[登録]をクリックします。
※月度は締め日が考慮された期間となります。
※「変形労働の基準時間(月単位)」を設定している場合、月別基準時間が未設定の月は「変形労働の基準時間(月単位)」が適用されます。
※「変形労働の基準時間(月単位)」が未設定の場合、月別基準時間が未設定の月は雇用区分設定で設定した月別基準時間が適用されます。
ご注意
過去の集計データにも変更を反映するには勤怠データ再計算を行ってください。
「変形労働タイプ:フレックス」を選択している場合、清算期間内の古い月から順に勤怠データ再計算を行ってください。
例えば、「月別基準時間設定」の画面で、4月の「清算月数」で「3ヵ月」を選択した場合、清算期間は4月、5月、6月の3ヶ月間になります。4月→5月→6月の順に勤怠データ再計算を行ってください。
補足:基準時間、月別基準時間は一括登録できません
基準時間や月別基準時間は一括登録や一括インポートはできません。