KING OF TIME システムログとKING OF TIME 勤怠管理を打刻連携している状態で、他のタイムレコーダーを併用する場合、「退勤打刻の自動上書き機能」を使用することをおすすめします。
この機能を使用することで、KING OF TIME システムログによる退勤打刻と、タイムレコーダーによる退勤打刻を自動上書きし、退勤打刻の重複によるエラーを防ぐことができます。
本記事では、「退勤打刻の自動上書き機能」を使用しない場合と使用する場合、それぞれの挙動を解説します。
補足
- 「退勤打刻の自動上書き機能」の設定方法はこちらをご参照ください。
- 「退勤打刻の自動上書き機能」を使用しても、出勤打刻の重複によるエラーは回避できません。詳細は後述の「使用する場合 > 失敗ケース」をご参照ください)
前提
KING OF TIME システムログの、当日最初のログが「出勤打刻」として記録されます。当日の出勤打刻が記録されている場合、以降のログはすべて「退勤打刻」として記録され、随時更新されます。タイムレコーダーなど別の方法で出勤打刻した場合も、以降のログはすべて「退勤打刻」として記録されます。
打刻連携されるログの詳細はこちらをご参照ください。
「退勤打刻の自動上書き機能」を使用しない場合
KING OF TIME システムログ同士の退勤打刻は上書きされますが、他のタイムレコーダーによる退勤打刻は上書きされません。このため打刻エラーが発生します。エラー発生ケースの具体例を2つ解説します。
失敗ケース1:退勤打刻の重複
1日を通して行った操作と、その時点でタイムカードに記録される内容です。
時刻 | 操作 | タイムカードに記録される内容 |
---|---|---|
9:00 | Myレコーダーで出勤打刻 | 9:00出勤として記録されます。 |
15:00 | Myレコーダーで退勤打刻 | 15:00退勤として記録されます。 |
16:00 | 従業員PCにログオン | すでに出勤打刻が存在するため、16:00退勤として記録されます。 ※タイムレコーダーによる退勤打刻は上書きされません。 |
18:00 | 従業員PCからログオフ | 16:00の退勤打刻が上書きされ、18:00退勤として記録されます。 ※KING OF TIME システムログ同士の退勤打刻は上書きされます。 |
結果、下図のように退勤打刻が重複して記録され、打刻エラーになってしまいます。
失敗ケース2:出勤打刻 / 退勤打刻の両方が重複
1日を通して行った操作と、その時点でタイムカードに記録される内容です。
時刻 | 操作 | タイムカードに記録される内容 |
---|---|---|
9:00 | 従業員PCにログオン | この時点で出勤打刻が存在しないため、9:00出勤として記録されます。 |
12:00 | 従業員PCをロック | すでに出勤打刻が存在するため、12:00退勤として記録されます。 |
15:00 | Myレコーダーで出勤打刻 | 15:00出勤として記録されます。 |
17:00 | Myレコーダーで退勤打刻 | 17:00退勤として記録されます。 ※タイムレコーダーによる退勤打刻では上書きされません。 |
19:00 | 従業員PCをアンロック | 12:00の退勤打刻が上書きされ、19:00退勤として記録されます。 ※KING OF TIME システムログ同士の退勤打刻は上書きされます。 |
20:00 | 従業員PCをログオフ | 19:00の退勤打刻が上書きされ、20:00退勤として記録されます。 ※KING OF TIME システムログ同士の退勤打刻は上書きされます。 |
結果、下図のように出勤打刻も退勤打刻も重複して記録され、打刻エラーになってしまいます。
「退勤打刻の自動上書き機能」を使用する場合
本機能を使用すると、打刻方法を問わず、すべての退勤打刻が上書きされるようになります。ただし、状況によっては打刻が重複し、エラーが発生する場合があります。成功ケースと失敗ケースをそれぞれ具体例を上げて解説します。
成功ケース
1日を通して行った操作と、その時点でタイムカードに記録される内容です。
時刻 | 操作 | タイムカードに記録される内容 |
---|---|---|
9:00 | Myレコーダーで出勤打刻 | 9:00出勤として記録されます。 |
14:00 | Myレコーダーで退勤打刻 | 14:00退勤として記録されます。 |
15:00 | 従業員PCにログオン | 14:00の退勤打刻が上書きされ、15:00退勤として記録されます。 ※タイムレコーダーによる退勤打刻が上書きされるようになります。 |
17:00 | 従業員PCからログオフ | 15:00の退勤打刻が上書きされ、17:00退勤として記録されます。 |
結果、不整合な打刻データは発生せず、エラーにはなりません。
失敗ケース
1日を通して行った操作と、その時点でタイムカードに記録される内容です。
時刻 | 操作 | タイムカードに記録される内容 |
---|---|---|
9:00 | 従業員PCにログオン | この時点で出勤打刻が存在しないため、9:00出勤として記録されます。 |
12:00 | 従業員PCをロック | すでに出勤打刻が存在するため、12:00退勤として記録されます。 |
15:00 | Myレコーダーで出勤打刻 | 15:00出勤として記録されます。 ※出勤打刻は上書きされません。 |
17:00 | Myレコーダーで退勤打刻 | 12:00の退勤打刻が上書きされ、17:00退勤として記録されます。 ※タイムレコーダーによる退勤打刻で上書きされるようになります。 |
19:00 | 従業員PCをアンロック | 17:00の退勤打刻が上書きされ、19:00退勤として記録されます。 ※タイムレコーダーによる退勤打刻が上書きされるようになります。 |
20:00 | 従業員PCをログオフ | 19:00の退勤打刻が上書きされ、20:00退勤として記録されます。 |
結果、下図のように出勤打刻が重複して記録され、打刻エラーになってしまいます。