裁量労働制の設定方法

企画業務型裁量労働制や専門業務型裁量労働制が適用される場合の設定方法を解説します。

 

目次

 

前提条件

集計ルールにより詳細な設定方法は異なりますが、ここでは仮に以下のルールで勤怠管理を行う際の設定方法を解説します。

項目名 ルール
出退勤打刻 打刻する
残業時間 集計しない
遅刻早退時間 集計しない
深夜労働時間 集計する
土日祝の労働時間 集計する

 

設定手順

雇用区分を作成する

設定 > 従業員 > 雇用区分設定 > [+新規登録]をクリックします。

 

ポイント
既存の雇用区分の設定をコピーして新しい雇用区分を作成できます。雇用区分の[編集]をクリックし、雇用区分コード・雇用区分名を変更した後、[別名を登録]をクリックすると設定内容がコピーされます。

 

  • 働き方
    「変形労働設定機能」を使用している場合は、働き方カテゴリに選択肢が表示されますが、「労働時間」は「通常の労働時間制」を選択します。
    ※「変形労働設定機能」を使用していない場合はこの設定は不要です。

image_349.png

 

  • 深夜勤務時間
    深夜勤務時間を入力します。

  • 日の時間外集計
    「残業開始時間」のチェックを外します。

  • 週の時間外集計
    「週の法定労働時間」のチェックを外します。

image_348.png

入力後、[登録]をクリックします。

 

雇用区分を変更する

裁量労働制が適用される従業員の雇用区分を作成したものへ変更します。変更方法は こちらをご参照ください。

 

ポイント
この変更は、すでに勤怠計算された日の集計には適用されません。過去の集計データにも変更を反映するには、勤怠データ再計算 を行ってください。

 

勤務日種別を設定する

土日祝の労働時間を別集計するため、勤務日種別を設定します。

 

設定 > スケジュール > 自動スケジュール設定を開き、雇用区分を選択し [表示]ボタンをクリックすると[スケジュール登録]ボタンが表示されるので、クリックします。

 

勤務日種別を設定し、[登録]をクリックします。

 

時間集計の見方 

タイムカードで集計値を確認します。

image_487.png

 

  • 所定時間
    勤務日種別が平日の場合は「平日」行、法定休日、法定外休日の場合は「休日」行に計上されます。

  • 深夜所定
    雇用区分設定で定めた「深夜勤務時間」にかかる労働時間が計上されます。勤務日種別が平日の場合は「平日」行、法定休日、法定外休日の場合は「休日」行に計上されます。 

  • 残業時間、深夜残業時間、遅刻、早退
    計上されません。

 

※所定時間や深夜労働時間について、法定休日と法定外休日の労働時間を別々に集計したい場合は、こちらをご参照ください。

 

所定時間に固定値を割り当てたい場合

本システムでは打刻に基づき労働時間を算出するため所定時間に固定の値を割り当てることはできません。

 

連携のためのCSVエクスポート時に、労使間で定めたみなし労働時間を固定値として出力したい場合は、月別データカスタム項目を利用し固定のみなし労働時間を所定時間に割り当ててください。

 

例:「所定時間」に固定で「160」時間を表示させたい場合

全メニュー > エクスポート / インポート > データ出力(エクスポート)>[月別データ[CSV]]横「レイアウト作成」> 月別データカスタム項目 >[+新規作成]

 

こちらの登録画面で、以下の通り入力して登録します。

  • カスタム項目名
    任意の名称を入力します。

  • 計算単位
    「時間」を選択します。

  • 固定値
    「160」と入力します。

 

月別レイアウト登録画面に、作成したカスタム項目が追加されます。作成された項目をレイアウトに追加し、エクスポートを行ってください。

 

上記は裁量労働制の設定の一例です。貴社にふさわしい設定にお悩みの場合は、お気軽にサポートセンターへご相談ください。
この記事は役に立ちましたか?
2人中1人がこの記事が役に立ったと言っています