※本記事は、休暇取得方法「パターン使用」をご利用いただいているお客様へのご案内です(確認方法はこちら)。
休暇取得方法には、新旧2つの方式があります。
- 旧方式:パターン使用
- 新方式:休暇区分使用
新方式の「休暇区分使用」では、初期設定は簡単に、申請はシンプルに、また様々な新機能が利用可能になっております。本記事では切り替えのメリットや仕様詳細、切り替え手順を解説しますので、ご一読のうえ、ぜひ切り替えをご検討ください。
切り替え手順は本記事の最後に解説しております。
目次
休暇取得方法「休暇区分使用」とは
従来の休暇取得方法「パターン使用」の場合、休暇を取得するためには休暇パターンの作成が必要です。
しかし、新方式「休暇区分使用」であれば休暇パターンの作成は不要です。休暇区分を作成するだけで、休暇の取得が可能になります。
休暇取得方法「休暇区分使用」に切り替えるメリット
- 休暇取得日に本来の勤務予定パターンを残すことができます。
- 休暇みなし勤務時間を深夜時間としても計上できます。
- 欠勤控除分の時間を集計可能です。
- 半休の取得が簡単になります。
- 新しい機能を利用できます。
休暇取得方法「休暇区分使用」の仕様詳細
休暇取得方法「パターン使用」から「休暇区分使用」に変更した場合、以下のような仕様に変わります。
【仕様1】休暇取得用のパターンが作成不要
休暇取得用のパターン作成が不要になるため、休暇取得時の登録(申請)時に本来の勤務パターンを残すことができます。
休暇を取得する際、勤務データ編集(スケジュール申請)画面の「休暇区分」項目の「種別」と「取得単位」を選択するだけで、登録(申請)できるようになります。
タイムカード画面では、本来の勤務パターンと休暇の両方を確認できます。
【仕様2】本来の勤務時間を参照して、休暇みなし勤務時間が計上可能
休暇取得日に設定している「出勤予定時間」~「退勤予定時間」を参照して、休暇みなし勤務時間を計上できます。
例えば、夜間勤務者が休暇を取得し休暇みなし勤務時間を計上する場合、「パターン使用」では「所定時間」としてしか計上できませんでしたが、これを「深夜所定」として計上できるようになります。
出退勤予定時間を参照させたくない場合、休暇取得日に登録する勤務パターン内に、時間帯で休暇みなし勤務時間を設定することも可能です。
カスタムデータ項目を作成することで、各時間帯の休暇みなし時間集計を確認できます。
- 休暇みなし勤務時間(所定時間)
- 休暇みなし勤務時間(所定外時間)
- 休暇みなし勤務時間(残業時間)
- 休暇みなし勤務時間(深夜残業時間)
- 休暇みなし勤務時間(深夜時間)
- 休暇みなし勤務時間(深夜所定外時間)
補足
休暇みなし勤務時間の算出において「日の契約労働時間」は参照されません。
【仕様3】欠勤控除分の時間を集計可能
欠勤やその他の休暇を取得した際に、給与から勤務していない時間分を控除したい場合、休暇取得方法「パターン使用」では控除分の時間を集計できませんでした。そのため、給与計算時にお客様側での集計が必要でした。
「休暇区分使用」では、「休暇みなし勤務時間」を勤務時間に加算せず、独自の項目として集計することもできます。この集計項目は、エクスポートメニューやカスタムデータ項目設定でレイアウトに追加できます。
上記の設定により、控除分の時間も自動で集計できます。
【仕様4】別の休暇で半休ずつ取得する場合、各組み合わせのパターンを作成不要
例えば、午前は「有休」、午後は「代休」でそれぞれ半休を取得する場合、休暇取得方法「パターン使用」では専用の組み合わせのパターン作成が必要でした(参考)。そのため、各休暇ごとの組み合わせでパターン作成をしなければいけなかったので、手間がかかっていました。
「休暇区分使用」ではパターン作成が不要のため、別の休暇で半休ずつ取得する場合でも手間がかかりません。
【仕様5】新しい機能を利用可能
休暇取得方法「休暇区分使用」だけで利用可能な新機能があります(振休申請機能、年単位の変形労働 、積立休暇、産後パパ育休、育児休業など)。
今後も休暇管理に関する新機能が実装される際には「休暇区分使用」だけの対応となりますので、「休暇区分使用」のご利用をおすすめします。
休暇取得方法「休暇区分使用」への切り替え方法
休暇取得方法「休暇区分使用」に切り替えたい場合は、サポートセンターに「休暇取得方法を休暇区分使用に変更希望」とご連絡ください。
※切り替え後に休暇取得方法「パターン使用」に戻すことはできません。
ご注意
切り替えに伴い休暇申請方法が変わるため、切り替え前に従業員に十分にご周知ください。休暇申請方法についてはこちらの記事の『休暇取得方法「休暇区分使用」の場合』をご参照ください。
休暇取得方法「休暇区分使用」に切り替えた後、管理画面で以下の3つの作業を行ってください。
【作業1】自動スケジュール設定の「休暇区分」項目の設定
設定 > スケジュール > 自動スケジュール設定 > 設定項目に、新たに「休暇区分」項目が増えています。
自動スケジュール設定で休暇パターンを登録していた場合、登録されている休暇パターンを外し、「休暇区分」項目に登録したい休暇をご設定ください。
※自動スケジュール設定を利用していない場合は不要です。
※従業員別自動スケジュール設定をご利用の場合、そちらも併せてご設定ください。
【作業2】休暇パターンの削除
休暇パターンが残っていると、従業員が誤ってパターンを使用して休暇申請してしまう可能性があります。以下の手順で休暇パターンを削除してください。
※休暇パターンを削除しても、過去のスケジュールが削除されることや、休暇取得履歴が消えることはありません(詳しくはこちら)。
1. 設定 > スケジュール > パターン設定 を開きます。
2. スケジュール種別が「全日休暇」になっているパターンの[削除]をクリックします。
3. 削除の確認画面が表示されますので、[削除]をクリックします。
【作業3】みなし勤務時間の設定
休暇取得時にみなし勤務時間を計上したい場合は、こちらの記事の『休暇取得方法「休暇区分使用」の場合』を参考に、休暇みなし時間計上のための事前設定を行ってください。