メニューの[給与計算]にて給与計算を行います。給与計算手順を解説します。
目次
事前設定(KING OF TIMEシリーズ)
必須項目の登録
KING OF TIME 勤怠管理とKING OF TIME 人事労務に登録された情報をもとに計算されます。
必須項目が登録されていない従業員は、計算一覧画面でエラーになる、または正しい計算結果を得られない場合があります。企業情報項目の登録はこちらの記事を、従業員項目の登録はこちらの記事をご参照ください。
勤怠の締め・勤怠確認
本システムでは、計算業務の手戻りや給与の未払い・過払い防止、その他労働時間の適正な把握などの観点から、KING OF TIME 勤怠管理で勤怠の締め、または勤怠確認を行っていない勤怠データは給与計算できません。勤怠の締め、または勤怠確認を行ってください。
給与計算手順
【1】給与計算対象者を表示する
1. メニュー「給与計算」を開きます。
2. 締め日グループと対象年月を選択し、[計算対象者の表示]ボタンをクリックします。選択された締め日グループに属する従業員の在籍情報(入社日・退職日)を参照し、給与計算対象者を表示します。
※計算式設定が行われていない締め日グループは選択できません。
※KING OF TIME 人事労務の契約種別で締め日時点での「契約種別」が「派遣社員」の場合は、対象者として表示されません。
※KING OF TIME 人事労務の締め日グループが締め日時点で未登録の従業員は、対象者として表示されません。
補足
[計算対象者の表示]ボタンを非表示にも設定できます。[締め日グループ]や[対象年月]を選択すれば、計算対象者が自動表示されるようになり、操作におけるクリック数を減らすことができます。詳細はこちらをご参照ください。
【2】給与計算をする
[計算]ボタンをクリックしてください。計算式設定で作成された式に応じて、KING OF TIME 各サービスとのデータ連携を行い、給与計算を実行します。
※KING OF TIME 人事労務にて対象従業員の給与金額が未登録の場合は、「支給合計」が「-」と表示されます。金額を登録し、再度[計算]ボタンをクリックしてください。
ご注意
計算に必要なデータに不備がある場合は、エラーファイル「給与計算エラー_YYYYMMDD」が出力されます。内容を確認し、データを修正してから再度[計算]ボタンをクリックしてください。
-
「従業員情報に必要な項目が登録されていないため正しい計算ができません。」
→ 対象従業員の必須項目を登録してください。
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「勤怠締め処理、勤怠確認済みが未処理です。」
→ KING OF TIME 勤怠管理で対象年月の勤怠の締め、または勤怠確認が行われていません。いずれかを行ってください。
-
「カスタムデータ項目が削除されています。計算式設定を修正してください。」
→計算式設定に使用されているカスタムデータ項目が、KING OF TIME 勤怠管理で削除されています。有効な勤怠項目で計算式を作成し直してください。
-
「所得税の算出のための情報が不足しています。扶養する配偶者/家族がいる場合はすべての項目を登録してください。」
→ KING OF TIME 人事労務の所得税に関する必須項目が未登録です。登録後、再度[計算]ボタンをクリックしてください。
前月差分リストの表示 / 出力
[前月差分]をクリックすると、前月差分リスト画面が表示されます。詳細はこちらをご参照ください。
【3】給与計算結果を編集する
1. 従業員の氏名をクリックすると、詳細画面が表示されます。
2. [編集]ボタンをクリックします。
※「控除項目自動計算」のチェックボックスは、[編集]ボタンをクリックする前にオン・オフを切り替える必要があります。
3. 給与計算結果を編集します。
番号 | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
1 | 控除項目自動計算 |
チェックが入っている状態で[計算]ボタンをクリックすると、支給額・控除額に応じて、所得税・雇用保険料が自動的に再計算されます。これらの再計算を行わない場合は編集画面に進む前に、チェックを外してください。 [計算]ボタンをクリック後に[保存]ボタンに切り替わるので、クリックして編集内容を保存してください。 ※[編集]ボタンをクリックする前にオン・オフを切り替える必要があります。 |
2 | [計算]ボタン | 編集後にクリックすると、各合計額・所得税・社会保険料・雇用保険料が再計算されます。 |
3 | 編集項目 | 編集したい項目に対し、直接値を入力してください。 |
4 | [矢印]ボタン | 編集を行った項目に表示されます。クリックすると、編集前に表示されていた値に戻ります。 |
補足
- 扶養人数(扶養親族等の数)は、従業員本人、配偶者、家族のそれぞれの要件によって算出されます(詳細はこちら)。
- 支給欄と勤怠情報の値を同時に編集した場合、支給欄に入力された値が優先されます。
例:- 支給項目「割増手当 残業」の値を20,000円 → 10,000円に編集
- 勤怠情報「残業時間」を 10時間 → 0時間に編集
→計算式設定に応じた残業計算ではなく、支給項目「割増手当 残業」に直接入力された10,000円が適用されます。
- 給与計算および給与計算結果を編集し「計算」を行う際、小数点以下に関する計算式設定の端数処理は計算の最後で行われます。
4. 編集後は[計算]ボタンをクリックして給与計算結果を再計算し、[保存]ボタンをクリックしてください。
【4】給与計算結果を確定する
1. 給与計算結果を確認後、[確定]ボタンをクリックします。
※エラーがある状態では確定処理できません。確定処理後に給与計算結果を編集する場合は、[確定解除]ボタンをクリックして確定状態を解除してください。
※確定処理後にKING OF TIME 勤怠管理で計算対象となる従業員を追加登録した場合は、対象者として表示されません。確定解除後に[計算対象者の表示]ボタンをクリックし、計算操作を再度行ってください。
2. 確定処理後は、[確定解除]ボタンの隣の[︙]から、各種CSVファイルが出力できます。
勤怠支給控除一覧表CSV出力
給与計算の結果確認や、保管用のデータとして活用できます。
※確定処理前でも出力可能です。確定処理前の計算結果の確認作業にも活用できます。
[勤怠支給控除一覧表CSV出力]をクリックすると、勤怠支給控除一覧表の表示方法の設定が表示されます。
出力対象者全員の値が「0」の項目の出力形式を、以下より選択できます。
- 0のまま表示:対象者全員の全項目を表示します
- 全員が0の項目は出力しない:対象者全員の値が「0」の項目を表示しません
※ただし、法定控除項目(「社会保険料調整」「雇用保険料調整」「住民税」「年調過不足税額」除く)・小計項目・合計項目は対象者全員の値が「0」でも表示します。
明細発行用CSV出力
出力したファイルは、KING OF TIME 人事労務での給与明細発行に利用できます(詳細はこちら)。
補足
計算結果確定後は、メニュー「帳票・データ」で各種帳票や FB データが出力できるようになります(帳票一覧はこちら)。
【5】給与計算結果をロックする
給与計算結果をロックすると、[計算]ボタンをクリックした際の給与計算の対象外となります。KING OF TIME 人事労務の登録内容を変更した、計算式設定を変更したなど、変更前の設定で給与計算結果を維持したい場合はロックをおすすめします。
給与計算画面でロックする
[編集]ボタンをクリックし、[ロック]ボタンでオン・オフを切り替え、[保存]ボタンをクリックしてください。最上部の[ロック]ボタンで一括ロックも可能です。
従業員の詳細画面でロックする
[ロック]ボタンでオン・オフを切り替えてください。